【No.12】📌-第3回-「確認できる環境」が学びを変える
「確認できる環境」が学びを変える
これまでの2回で、授業中の「分かったつもり」と、家での学習で起きる「つまずき」について見てきました。
最終回となる今回は、この課題をどう解決するか——「確認できる環境」の重要性についてお伝えします。
授業後の「確認」がなぜ重要なのか
数学の学びには、大きく分けて3つの段階があります。
第1段階:授業で「分かる」 先生の説明を聞き、解法の流れを理解する段階。「なるほど」と納得する時間です。
第2段階:一人で「試す」 実際に自分で問題を解いてみる段階。ここで初めて、理解が十分かどうかが明らかになります。
第3段階:つまずきを「確認する」 分からなかった部分を振り返り、考え方を整理し直す段階。この段階があることで、理解が本物になっていきます。
多くの場合、第1段階と第2段階は実施されています。授業を受け、家で問題を解く——ここまでは、ほとんどの生徒が経験しています。
しかし、第3段階の「確認」が抜けているケースが非常に多いのです。
問題を解いてつまずいたとき、「分からないな」と感じたまま次へ進んでしまう。あるいは答えを見て「ああ、そうか」と思うだけで、考え方を深く整理しないまま終わってしまう。
この「確認不足」が、理解の定着を妨げている大きな原因です。
効果的な確認とは何か
では、効果的な「確認」とは、具体的にどのようなものでしょうか。
- つまずいた場所を特定する
「分からない」という感覚は、意外と漠然としています。まずは、どこで止まったのかを明確にすることが大切です。
- 問題文の意味が分からないのか?
- 使うべき公式が思い浮かばないのか?
- 計算の途中で手順が分からなくなったのか?
- 答えは出たけれど、考え方に自信がないのか?
つまずきを言葉にすることで、何を確認すればいいかが見えてきます。
- 考え方を整理し直す
答えを見て「ああ、そうだった」で終わらせるのではなく、なぜそう考えるのかを言葉にしてみることが重要です。
たとえば、「この問題では、まず両辺を2で割る」という解法を見たとき、こう問いかけます。
「なぜ、2で割るのか?」 「他の方法ではダメなのか?」 「次に同じような問題が出たら、どう判断すればいいか?」
この「なぜ?」を自分に問いかける習慣が、考え方を整理する力を育てます。
- もう一度、自分で解いてみる
解説を読んで理解したつもりでも、実際に手を動かしてみると、また止まることがあります。
だからこそ、一度解説を見た後に、もう一度自力で解いてみることが大切です。このプロセスで初めて、「見て分かる」が「自分でできる」に変わっていきます。
理想的な学習環境とは
こうした「確認」を実現するには、どのような環境が必要でしょうか。
タイミングよく質問できること
つまずいたとき、「次の授業まで待とう」では遅すぎることがあります。分からないまま時間が経つと、その間に別の混乱が生まれたり、問題意識そのものが薄れたりします。
理想的なのは、つまずいた直後に確認できる環境です。
安心して「分からない」と言えること
「今さらこんなこと聞けない」「こんな基本的なことで躓いているのは自分だけかも」——こうした不安があると、質問のハードルが上がります。
大切なのは、どんな質問も歓迎される雰囲気があることです。分からないことを恥ずかしがらず、素直に確認できる環境が、学びを支えます。
一緒に考えてくれる存在がいること
「ここが分からない」と伝えたとき、ただ答えを教えるのではなく、一緒に考え方を整理してくれる存在がいると、理解は格段に深まります。
「どこで止まった?」 「そこまではどう考えた?」 「じゃあ、次はどうすればいいと思う?」
こうした対話を通じて、自分の思考を言葉にし、考え方を組み立て直していくプロセスが、本当の理解を育てます。
学習塾や個別指導の役割
こうした環境を、家庭だけで整えることは簡単ではありません。保護者が数学を教えられるとは限りませんし、忙しい日常の中で、つきっきりで確認する時間を作るのも難しいでしょう。
だからこそ、学習塾や個別指導が果たす役割があります。
良い学習環境とは、単に「授業を受ける場所」ではありません。授業と練習のあいだに、考え方を確認できる場所です。
- 問題を解いてつまずいたら、すぐに質問できる
- 分からない部分を一緒に整理してもらえる
- 自分のペースで、納得いくまで確認できる
こうした環境があることで、「分かったつもり」は「本当に分かった」へと変わっていきます。
まとめ:必要なのは「途中で確認できる環境」
数学が難しく感じられる背景には、「分からない瞬間」が一人の時間に集中している、という現実があります。
授業で学び、家で練習する——この流れ自体は間違っていません。ただ、その間に「確認する時間」が抜けていると、理解は定着しにくくなります。
大切なのは、授業と練習のあいだに、考え方を落ち着いて確認できる環境があるかどうかです。
「なるほど、だから途中で確認できる環境が必要なのか」——そう感じてもらえたなら、それがこのコラムシリーズの答えです。
【3回シリーズ完】
第1回:「授業で分かったつもり」の正体 第2回:家での学習で起きる「つまずき」のメカニズム 第3回:「確認できる環境」が学びを変える
お読みいただき、ありがとうございました。
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